本学大学院1年生村田葵さんが共同代表をつとめる秋田プライドマーチ「講演会&パレード」を2022年5月28日(土)に開催しました。


性的マイノリティーは、11人に1人と言われ、左利きやAB型の人と同じくらい。自分のセクシュアリティーに悩む人、差別や偏見に苦しむ人、生きづらさを感じる人…。ここ秋田で生きるさまざまな人と一緒に街を行進したい。「私たちはここにいる」と伝えたい。そして秋田をもっと暮らしやすい場所にしたい―そんな願いから、県内の大学生や自助団体が中心になって計画しました。
LGBTなど性的少数者への理解を広げるため、そして性的少数者らがプライドを持って行進する「プライド・パレード」を開催します。


なぜ、秋田でパレードを?

「なぜ、秋田でプライド・パレードをするのか?」そこには、秋田を去ってしまった性的マイノリティー、そして、自ら命を断ってしまった性的マイノリティーの存在があります。県外で仕事に就いたものの、エイズウイルス(HIV)感染で療養のために秋田に戻ってきている人たちもいます。

秋田にいても恋愛の可能性がない、仕事が見つからない、生きづらい―そう考えた末、秋田を離れてしまったマイノリティーの人たちがいます。そして、死を選んでしまった人も。

また現在の性教育では、同性間の性感染症リスクについて知る機会が少なく、多くの若者がパートナーとの対等な関係の築き方を教えられず、自分を守ることができない―という現実もあります。

わたしたちが暮らす秋田を、みんなが生きやすい場所にしたい。「秋田に戻りたい」と思ったときに安心して帰って来られる場所にしたい。その強い願いが、私たちがパレードをしようと考えた原点です。


ここにいるよ。帰ってくるのを待っているよ

わたしたちがパレードで伝えたいメッセージは「ここにいるよ」です。性的マイノリティーは「身近にいない」のではありません。差別や偏見があるから「言えない」だけなのです。性的マイノリティーは映画やドラマの中の存在ではありません。秋田にも性的マイノリティーがいることを知ってほしい。秋田を離れた性的マイノリティーの人たちに「秋田にも仲間がいるよ」と伝えたい。

「安心して秋田に帰ってきてほしい」「たくさんのAlly(味方)が帰ってくるのを待っているよ」そんなメッセージを、みんなで一緒に歩くことで伝えたいと思っています。


【パレード&講演会】
■日時:2021年9月4日(土)10:00 開場

■講演会「プライド・パレード50年の歴史」
■講演時間:10:30 – 11:30(60分)
■講師:畑野とまとさん(ライター、トランスジェンダー活動家)
■参加方法:①現地会場(インターネット環境のない人限定)
※コロナの状況により現地会場は厳しくなる可能性あります
②オンラインにてZOOM(申込制)またはYoutubeは配信
■会場:秋田県中央男女共同参画センター 研修室(定員40名)
■場所:アトリオン 7F(秋田駅西口)


【講師経歴】
畑野とまとさん
26歳からトランジションを始め、29歳でトランス女性として再出発。1996年に国内最初のトランスジェンダーHP「トランスジェンダーカフェ」を開設し、トランスジェンダーに関係する情報発信を始める。
ニューハーフヘルス嬢として10年のセックスワークを経て現在はライターをしながら、トランスジェンダーの人権や非病理化などを掲げてトランスジェンダー活動家として情報発信も継続している。


メディアに取り上げられました!

朝日新聞DIGITAL
秋田で初の「プライドパレード」 LGBTQ当事者ら「同じ人権を」

秋田魁新報電子版
「幸せ実現には声を上げなければ」 性的少数者がパレード、秋田市

読売新聞オンライン
多様な性「ここにいるよ」 秋田でパレード

ABS秋田放送
“性的少数者へ理解を”秋田プライドマーチ


秋田プライドマーチパレードの様子


秋田プライドマーチの詳細
秋田プライドマーチURL

活動についてはSNSをご覧ください
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主催:秋田プライドマーチ実行委員会(略称APM)
共同代表:伊藤月菜(国際教養大学ダイバーシティークラブ)
共同代表:村田葵(秋田美術大学LGBTサークル)
共同代表:真木柾鷹(性と人権ネットワークESTO)
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