本学大学院2年生村田葵さんが共同代表をつとめるAkita Pride March 2ndが2023年5月20日(土)に開催されます。


Akita Pride Marchは、LGBTQ+などのセクシュアルマイノリティをはじめ、あらゆる人がより生きやすい秋田になるよう願い、2023年5月20日(土)、秋田市でプライドマーチを開催します。昨年多くの皆さんのご支援でマーチを初開催し、100人以上の参加者が秋田駅西口を行進しました。「LGBTQ+は秋田にも存在することを、秋田のみなさんに知ってもらいたい」「誰にとっても、より住みやすい秋田になってほしい」。私たちはこのような思いから、LGBTQなどのセクシュアルマイノリティーやアライ(味方・仲間)のパレード「秋田プライドマーチ」を秋田市で開催したいと願って集結しました。メンバーは秋田県内の学生や社会人などさまざまです。セクシュアルマイノリティーの当事者、アライ(味方・仲間)といった枠を超えて、共に活動しています。


Akita Pride March 2nd
日時:2023年5月20日(土) 13:00~16:00
会場:秋田駅西口周辺(アゴラ広場集合)
〈タイムスケジュール〉
13:00~ アゴラ広場集合(参加者受付)※参加をご希望のかたは、イベント規模の把握のため、事前申し込みをお願いいたします。受付は4月1日からとなります。定員は約200名です。飛び入り参加も可能です。
13:00~ オープニングセレモニー
14:00~ パレードスタート
15:30~ エンディングイベント
16:00~ 撤収
★撤収後に秋田市文化創造館にて、ミニ交流会を予定しています
※内容は変更する可能性があります。詳しくはSNSをご覧ください。

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申込フォーム(〆切5/18(木)


私たちが掲げるテーマは〈ここにいるよ/ We Are Here 〉

マイノリティーを取り巻く現実は、まだまだ厳しいです。私たちが生きる社会はとても多様だということを、たくさんの人に知ってもらいたい。多様な人々が、互いを認め合い、誰にとってもより住みやすい秋田になってほしい。これが、マーチを通して私たちが実現したいことです。
秋田プライドマーチは、セクシュアルマイノリティーだけではなく「秋田が好き」「秋田をもっと住みやすくしたい」と思っている人々がともに歩くイベントです。年齢、所属、国籍、宗教、すべて不問です。マーチに共感してくださる多くの人と一緒に歩きたいと願っています。
プライド・パレードは「LGBTQ+」(Lesbian=女性同性愛者、Gay=男性同性愛者、Bisexual=両性愛者、Transgender=出生時に決定された性別に違和感がある人、Questioning,Queer=自分のセクシュアリティに迷っている人、既存の性のカテゴリーに当てはまらない人)などのセクシュアルマイノリティーの権利を求め、プライドを胸に行進するものです。その歴史は古く、1969年にアメリカ・ニューヨークで起きた「ストーンウォール事件」と呼ばれるセクシュアルマイノリティー弾圧事件をきっかけに全世界へと広まり、いま、日本各地でも開催されています。パレードで人々が掲げる「レインボー」の旗には一色一色に意味があり、そこには人としての権利を求めて闘ってきた先人たちのプライドと、深い歴史が刻まれています。


なぜ、秋田でパレードを?

ではなぜ、秋田でプライドマーチを行うのか。それは〈ここにいるよ〉と多くの人に伝えたいからです。

セクシュアルマイノリティーをめぐる社会の状況は、プライド・パレードが始まった1970年代とは比べものにならないくらい、前進していると感じます。たとえば秋田県と秋田市は2022年4月、法的に結婚が認められない同性カップルなどに対し、婚姻に相当する関係を証明する仕組み「パートナーシップ宣誓証明制度」(秋田市はパートナーシップ宣誓制度)を相次いでスタートさせました。
しかし、私たちの日常にはまだまだ差別や偏見がひそんでいます。身近な人の言葉に傷つき、秋田を離れてしまう人がいます。自ら命を絶った仲間がいます。
自分のセクシュアリティーに悩む人、差別や偏見に苦しむ人、生きづらさを感じて都会へ出るしかなかった人。さまざまな思いを抱えながら生きる人たちに〈私たちはここにいる〉〈あなたの味方はここにいる〉とマーチを通して伝えたい。秋田をもっともっと暮らしやすい場所にしたい。そんな願いが、私たちが秋田プライドマーチを開催しようと考えた原点です。

美術系の大学は、教員に男性が多く、学生に女性が多いという、ジェンダーバランスの環境にあります。このような環境はハラスメントを起こす大きな原因とされています。秋田公立美大は、全国の美大の中でもそのねじれがとても強いです。
しかし、最近は学生の中にも、ジェンダーやセクシャリティをテーマにした制作・研究をする人が増えてきたように思います。とても良い傾向だと思います。だからこそ、ぜひ、秋美の皆さんに、Akita Pride Marchというイベントをきっかけに、ジェンダーについて考えてもらえたら嬉しいなと思っています。

秋田公立美大の基本理念でもある「新しい芸術領域を創造し、挑戦する大学」。ジェンダーバランスが不均衡であることによって、大学全体にバイアスが掛かっていけば、新しい芸術を拓くことは難しくなります。これからも、秋美だからできる新しいクリエイティブを共に創っていくためにも、関心を持っていただけたら嬉しいです。楽しそうだな、と思ったらぜひ、遊びに来てください!実行委員会みんなで歓迎します。待っています!

Akita Pride March 共同代表
秋田公立美術大学 複合芸術研究科
村田葵