奥友勇輝(2016)

奥友勇輝(2016)

ものづくりデザイン専攻/2016年度卒/カンディハウス入社

将来、独立。

 出身は北海道の札幌です。高校時代に自分の将来を考えた時に、ものを作ることが好きだったので、北海道の大自然に近い木を使ってものをつくる仕事をしたいって思っていました。そこから目指す会社ができて、その目指していた旭川の会社でこの春から働けることになりました。将来は北海道で職人として独立したいと思っています。
僕は編入して秋美に来たので実質2年間で、それまでの2年は札幌の専門学校でインテリアを学んでいました。専門学校の時はデザインよりの勉強をしていたので、秋美ではデザインと真逆の美術を学んで、両方を学んだから自分のやりたい方向が見えてきた気がします。秋田の影響が作品に出てるかは分からないですけど、秋田って特殊じゃないですか。あちこちお祭がいっぱいあったり、文化も「なべっこ遠足」とか「がっこ茶っこ」とか、あんまり聞かないし面白いなあと思っていました。気付かないところで、ものづくりのインスのピレーションを受けてたのかもしれません。
 卒制で作ったこれは「さざなみ』という椅子の作品です。歯を磨いてる時や料理を煮込んでいる時、髪を乾かしている時とかそんなふとした時に、ちょっとだけ座りたくなる瞬間があるじゃないですか。そんな心の隙間と、時間の隙間を埋めてくれる椅子を作りたいなと思いました。自分の生活の鼓動と共に、緩く柔らかく揺れてくれる、寄り添ってくれる「さざなみ」のような椅子です。