佐々木菜那(2016)

佐々木菜那(2016)

コミュニケーションデザイン専攻/2016年度卒/(株)アイ・クリエイト入社/

 「これは卒制の作品『しわ』という本なんですけど、大学進学で憧れの秋田市内に住めるってなって、地元の大仙の町をポイッていう勢いで出たんですけど、4年間秋田市内で暮らした中で地元の良さに気付いたことを本にしました。率直に地元にはお年寄りしかいないから『しわ』というテーマに辿りついたのかもしれないんですけど、私の祖母は昔から「男の人は外で働いて、女の人は家を守る」っていうのを今も引きずっている人で、自分は家のことしかできないってずっと言っていて。ちょっと家事をしなかっただけで、父親が蛇を持って追いかけてきたとか、そんな怖いことを普通に言ってて。実家に居た頃は私の身の周りのこと全部祖母がやってくれてたんです。それで4年間一人暮らしをしてみたら、料理ができない……、洗濯ができない……って、その気付きが苦しかったんです。私ができると思っていたこと全てを祖母がやってくれてたからできないんだということが分かって苦しかったです。取材の間に祖母が、両膝手術することになってしまって。ずっと家事を全部一人で「なんもなんもできるできるっ」て言ってやっていたから、家族もそこまで心配してなっかたんですけど、病院行ったら結構ひどい状態になっていて。退院してからは台所に立てる時間も少なくなって、横になる時間が多くなってしまったり。春から就職する仕事場は実家からすぐの県南なので良かったです。頑張ります。