複合芸術会議2025「あっちむいてほい」報告会を2026年2月15日(日)に開催します


開催趣旨
 9年目を迎えた複合芸術会議を主催する博士過程4人の研究テーマは、それぞれ「人形道祖神」・「呪術」・「来訪神」・「瞑想」を主題として扱う。一人ひとりが明確なリサーチフィールドを持ち、またその成果をパブリッシュできるスペースを運営していることから、各企画は各々のフィールドに紐づけられたスペースで行われる。展示自体は独立して立脚することになるが、4人の企画に共通するテーマがある。
 それは、形を変えて継承されてきた行事や風習に、失われていくことへの失意やありし日の羨望を内在しながら、幼年時代のような無邪気な探求心に突き動かされ研究を行っていることにある。それは、じゃんけんに飽きた子どもたちが、「あっちむいてほい」という遊戯を編み出し、誰かが帰ろうと言い出すまで遊び続ける衝動に似ている。
 「あっちむいてほい」はその動作が示すように、あっちむいて、こっちむいてを繰り返し、共振を伴いながら様々な分野を横断していく複合芸術の姿勢を体現している。それらの共振が一方向きに限定されることなく、多方向性を持った往還運動となることで、遊戯を越えた複合芸術に変容していく様子を各展示に足を運んで実感いただきたい。
 報告会では、4人の視座を交差させることで、それぞれの実践が現代において持つ意義を問い直していきます。

概要
日時:2025年2月15日(日)14時~15時30分
発表者:複合芸術研究科博士課程1・2年生(代孟旋、小松和彦、呉芸舟、吉田宗一郎)
形式:zoomによるオンライン開催(一般の方は要予約)
タイムテーブル:
14:00-15:00 活動報告
15:00-15:30 総括(境界線の共振装置)
①代:古くからの伝承を現代の視点から表現に落とし込む
②小松:不可視なものを可視化する
③呉:浮遊する言葉をつかまえるために
④吉田:それぞれが自身の空間をベースに表現している
⑤(地域に根差した文化を複合芸術の中に取り入れる)

予約方法
参加を希望される方は以下のリンクよりご登録ください。
https://forms.gle/meQQc8qZquqtMHzZA
当日メールにてzoomアドレスを共有いたします。
締め切り:2月13日17時


これまでの活動
〇代孟旋
展覧会「香りのある絵、新東洋美学の瞑想空間」(https://www.akibi.ac.jp/daigakuin/events/event20260116/

〇小松和彦
みんなで作る・ショウキサマ&ヤマハゲ復活プロジェクト(https://www.akibi.ac.jp/daigakuin/events/minnade20251122/
展覧会「ヒトガタの変容――工藤千尋と人形の世界――」(https://www.akibi.ac.jp/daigakuin/exhibition/event20260124/

〇呉芸舟
artbook 特別講義&実習「そこ、そこにあるもの、人がいて、変化して、完結しない」(https://www.akibi.ac.jp/daigakuin/events/event260126/

〇吉田宗一郎
トークイベント「異界から来る精霊たち――来訪神行事と地域文化――」(https://www.akibi.ac.jp/daigakuin/events/event20251126/


複合芸術会議について
 秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科では、研究科設置初年度(2017年度)より「複合芸術会議」を毎年開催しています。「複合芸術会議」は、本研究科の研究教育の経過と成果を紹介するとともに、創造領域の最前線で活躍されている国内外のゲストを交えて複合芸術の可能性を多様な視座から検討する、公開型のイベントです。今年度は、博士課程学生の研究活動の紹介を通して、創造領域のあらたな地平を探ることに取り組みます。

複合芸術研究科について
 本研究科では、自らの専門領域の外へと果敢に越境し、既存の事物・事象を多角的かつ深層から問い直すことを重視しています。その過程で求められることは、自身の技術や資質を磨くとともに社会へ積極的に介入していくという内的運動と外的運動の往還です。特に博士課程では、より高度な表現と理論、柔軟な発想力と体系的な思索力の複合によって、世界に変革をもたらすような新たな芸術領域を切り開いていくことを目指しています。