2023年2月2日に、全国各地で「野点」を実施しているきむらとしろうじんじんさんを招聘して講義をしていただきます。


今回の授業は「地域で活動すること」をテーマに、全国各地で「野点」を実施しているきむらとしろうじんじんさんを招聘して講義をしていただきます。
じんじんさんの「野点」は、いわゆる野点ーー茶道における戸外で行われる茶会に収まりません。路上や公園、商店街など様々な場所で「ええ風景」を出来事として出現させるそれは、地元内外の住民とともに場所選びの散歩大会から始まり、参加者自ら絵付けをして焼き上げた茶碗でその場その時の風景を楽しみながらお抹茶をいただくというものです。その過程・現場で起こる越境や摩擦が「野点」を形作っていきます。
本授業では「野点」の紹介をしていただき、その雰囲気を味わいつつ、私たちが秋田という地域で活動(研究・制作・実践)するとはどのようなことなのか、何ができるのかを今一度問い直すことを試みます。
地域アートは、「住民や地域資源を搾取することで成り立つものであり、地域活性化のための政策の一つでしかない」などとしばしば批判されます。しかし、それは文字通り「傍から見れば」の話であり、実際に関わらないと住民や実践者など内側の声は聞こえません。風の人として深く諸地域に関わり続けるじんじんさんの話を伺うことが、社会に変革をもたらす新しい芸術を生み出す端緒になりうると考えます。


日付:2 月 2 日(木)
時間:12:50〜16:00
場所:G1S(大学院棟 1 階)
講師:きむらとしろうじんじん

学部生の方もぜひご参加ください。

お問い合わせ
大学院M1 庄司知生
mail:s228005(a)akibi.ac.jp ((a)を@に置き換えてください)