本学大学院複合芸術研究科修士1年4名による展覧会「 スラグ―echo of the mine―」が8月8日(日)から8月17日(火)まで新屋NINOで開催されます。

本展は複合芸術演習という授業課題を通じて訪れた秋田県内のさまざまな鉱山での
リサーチを元に企画された展覧会です。
会期中は対面とオンラインでの関連イベントを予定しております。


スラグ(slag)とは、鉱石から金・銀・銅といった金属を製錬する際などに、溶融した金属から分離して浮かび上がる不純物の事です。これを日本語では鉱滓(こうさい)と呼び、非鉄金属の場合は鍰(カラミ)とも言います。秋田県内には多くの鉱山があり最盛期には県内の経済を支えていましたが、今では鉱山を象徴するような建物は老朽化が進み、“カラミ”などの自然と混ざり合わないものだけが鉱山の痕跡として存在しています。本展では“カラミ”を素材に3名の作家が作品を展開することで、現代社会を生きる私たちが不要としているものや存在を見つめ直すことを目指します。


会  期:2021年8月8日(日)~8月17日(火)11:00~18:00(会期中無休)
     ※2021年8月10日(火)13:00~18:00(悪天候のため回廊時間変更)
場  所:新屋NINO
入  場:無料
参加作家:岩瀬海、金田麻梨香、栗原李佳
企  画:櫻井莉菜
主  催:秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科
協  力:向三軒両隣
助  成:令和3年度秋田市地域づくり交付金事業


参加作家プロフィール

岩瀬海 Umi Iwase
1998年三重県生まれ。京都精華大学美術学部造形学科立体造形専攻卒業。秋田公立美術大学大学院修士課程在籍。

金田麻梨香 Marika Kaneta
1995年秋田県生まれ。秋田公立美術大学美術学部景観デザイン専攻卒業。秋田公立美術大学大学院修士課程在籍。

栗原李佳 Momoka Kurihara
1998年東京都生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒業。秋田公立美術大学大学院修士課程在籍。

櫻井莉菜 Rina Sakurai
1998年栃木県生まれ。奈良県立大学地域創造学部地域創造学科卒業。秋田公立美術大学大学院修士課程在籍。


展覧会関連イベント

1、アーティストトーク
  8月16日(月)13:00~14:00@新屋NINO
  本展出品作家である岩瀬海、金田麻梨香、栗原李佳の3名による
  アーティストトークを開催します。
  (事前予約不要)

2、トークイベント「滓―echo of the mine―」(オンライン)
  ゲストスピーカー:下道基行(「日本鍰造景資料館」主催)
  8月17日(火)19:00~21:00 @zoom. (オンライン配信)
  カラミをテーマにした展覧会を開催予定の下道基行さんとzoomをつかった
  オンライン上でのトークイベントを行います。
  視聴を希望される方は以下のフォームに必要事項を記入の上、お申し込みください。
お申し込みフォーム

ゲストプロフィール
下道基行 Motoyuki Shitamichi
1978年岡山生まれ。2001年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。日本国内の戦争の遺構の現状を調査する「戦争のかたち」、など、展覧会や書籍で発表を続けている。
瀬戸内の島々のフィールドワークを行い、残された写真や記録物などを収集し、ゼロから“見える収蔵庫”を作っていく「瀬戸内「 」資料館」というプロジェクト/スペースを2019年から行っている。フィールドワークをベースに、生活のなかに埋没して忘却されかけている物語や日常的な物事を、写真やイベント、インタビューなどの手法によって編集することで視覚化する。
近年の主な展覧会・国際展に「日常のあわい」(2021年 金沢21世紀美術館/石川)、「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ」(2019年 日本館、ヴェネチア)などがある。
「直島鍰風景研究室」
「日本鍰造景資料館」
下道基行HP

※今後の新型コロナウイルス感染症やその他の状況によっては、イベントを中止、または内容を変更する場合があります。本学大学院ホームページで最新情報をご確認ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、感染予防対策を徹底して開催します。


展覧会の様子


アクセス:新屋NINO 〒010-1637秋田市新屋扇町84-27
JR新屋駅より約徒歩5分


お問い合わせ:秋田公立美術大学学生課018-888-8105
Mail:2021slag@gmail.com

秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科ウェブサイト
https://www.akibi.ac.jp/daigakuin/