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開催概要

AKIBI複合芸術プラクティス
旅する地域考とは?

  • 「地域」は芸術家の表現の「場(サイト)」としてすでに定着している。一方で「旅」は、現代芸術の方法論として扱われて久しい。これまで「場」に展開する芸術は、「旅」がもたらすさまざまな触発を経て変容し、その「場」を構成する新たな要素として受容される例も数多く報告されている。しかし、今、私たちは、あらかじめ芸術の対象としてふるまう「地域」を問い直し、再定義する必要に迫られているのではないか。秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科が提供する「AKIBI 複合芸術プラクティス」は、上記のような問いを基底においている。そして、数カ所を巡る「旅」という行為が有する機能(地域の現場を学び、未来の可能性を構想しながら巡ることで生まれる思考の醸造)を最大限活用することで、「旅する地域考」というテーマを生成していくことになる。

    また、「旅する地域考」への受講者は、その過程を通して以下二つの観点に自身の見解を持つことも忘れてはならない。
    その第一は、人々が地域と対峙するということは、歴史、環境、経済活動などの複合的な生成による一世界の内部に身体ごと取り込まれることであり、その身体的な体験こそが地域そのものを変化させる端緒となるであろうこと。
    第二に、これまで地域に還元された芸術を「地元」がどのように判断し咀嚼してきたのかを複眼的な視点で検証する時期にあること、である。これらを実践に移すため「AKIBI複合芸術プラクティス」は、年間二回にわたり「旅」という行為を通して多様な受講者によるリサーチと集中ワークショップを実施し、夏編では「表現者の視点を共有する」として企画者の育成、冬編を「地域に還元する」として創造的な視点を活かした運営者、実践者を育成することを目的としている。

  • 「旅する地域考」は、秋田県内の特定の土地を密度の高い集団で移動する経験を軸に、2018年度から計4回の旅を実施してきた。
    しかし、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、私たちの日常は一変してしまった。
    物理的に旅をするのが困難な現状を踏まえ、2020年度は「旅する地域考 alternative 転調する地域」と題して、オンラインを活用してプログラムの継続を試みる。

    集団の旅が醸す心と身体の変化が、私たちの生活の器としての地域を探るうえで、さまざまな視座を与えてくれた。Withコロナの時代においてもこの点に何ら変わりはしない。むしろ「地域」を「考」えるチャンスである。
    例えば、広さや距離や方向という地域と移動にまつわる概念は、私たちの日常レベルでも大きく変化したといえる。各地に散らばる受講生が、オンラインを含む複合的なメディアで各自の旅を共有するとき、移動する/移動しない旅の経験、「地域」はいかなる輪郭を描き出すのか。

    具体的なプログラムにおいては、ある制約を伴う新しい手法の受入れや、経験値のない活動に対する想像力が必要となってきた。しかし、旅は未知の領域に足を踏みこむことでもある。

    「旅する地域考」は変わらない。
    旅立つ準備を整えてください。

    プロジェクト統括
    岩井成昭

AKIBI Transdisciplinary Arts Practice
What is "Travel of Site Study"?

  • "Region" has already been established as a "Site" among artists' expression. At the same time, "Travel" has long been treated as a methodology of contemporary art. Until now, the art developed in the "Site" has been transformed through the various inspirations which the "Travel" brings, and many examples accepted as a new element which composes the "Site" are also reported. However, we are now questioned to verify the understanding of the "Region" and redefine it. "AKIBI" Transdisciplinary Arts Practice" provided by Graduate School of Transdisciplinary Arts at Akita University of Art is on the basis of above-mentioned query. Moreover, with utilizing the function possessed by the action of "Traveling" around several places (the brewing thought born by learning the local sites and traveling around while envisaging about the possibilities of the future) at the maximum level, we could be generating the theme of the "Travel of Site Study".

    In addition, it is important to keep in mind that the participants in the "Travel
    of Site Study" should have their own opinions for the following two perspectives

  • throughout the process. Firstly, people confront the region means that they are physically to be incorporated into the inside of one world by the composite creation/generation such as history, environment, and economic activities, and only this physical experience would be the clue of change the region itself. Secondly, it is the time for us to inspect with the plural perspectives how "the local region" has judged and comprehended about the art which has contributed back to the region. In order to put these into practice, "AKIBI Transdisciplinary Arts Practice" carries out the research and the intensive workshops done by various participants through the act of "travel" twice a year, and in the first part (summer), it is aimed to bring up the producers of "sharing the performers' perspective", and in the latter part (winter), as to "give it back to the region" it is aimed to bring up the organizers and the practitioners with utilizing the creative perspectives.

    Project Director Shigeaki Iwai