本学大学院が主催する研究会「複合芸術会議」が、名古屋市に位置する「アートラボあいち」にて開催されました。


名古屋に位置するアートセンター「アートラボあいち」にて、第5回目となる複合芸術会議を開催しました。はじめに、石倉敏明より複合芸術会議の概論を解説。次いで、本会議のテーマである「複合芸術と共異体」に対し、まず唐澤太輔からヴェネチア・ビエンナーレ2019の日本館「Cosmo Eggs | 宇宙の卵」*を手がかりに、自身の専門分野を用いてその構造分析を解説し、田村友一郎氏、日比野桃子、宮本一行、吉田有里氏、青田真也氏らが取り組む、複合的な活動についてそれぞれ報告されました。最後に〈「共異体」的視座をめぐって〉と題した総合討論を登壇者らで取り行ないました。

✳︎「Cosmo Eggs | 宇宙の卵」:会期/2019年5月11日〜11月24日。キュレーター/服部浩之(秋田公立美術大学大学院准教授、アートラボあいちディレクター)。出品作家/下道基行(美術家)、安野太郎(作曲家)、石倉敏明(人類学者、秋田公立美術大学大学院准教授)、能作文徳(建築家、東京電機大学准教授)。



<開催概要>
複合芸術会議2020:愛知セッション「複合芸術と共異体」
日時:令和2年2月23日(日) 14:00~19:00
会場:アートラボあいち (愛知県名古屋市中区丸の内三丁目4-13 愛知県庁大津橋分室2~3階)
入場料:入場無料・予約不要、定員40名(先着順)
主催:秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科
協力:あいちトリエンナーレ実行委員会、名古屋芸術大学

<登壇者>
・石倉敏明(人類学者/秋田公立美術大学大学院准教授)
・唐澤太輔(哲学・文化人類学研究者/秋田公立美術大学大学院准教授)
・服部浩之(キュレーター/秋田公立美術大学大学院准教授)
・宮本一行(アーティスト/秋田公立美術大学大学院博士課程)
・日比野桃子(アーティスト/秋田公立美術大学大学院修士課程)
・田村友一郎(アーティスト/名古屋芸術大学准教授)
・青田真也(アーティスト/MAT, Nagoya)
・吉田有里(アートコーディナーター/MAT, Nagoya)

<プログラム>
0, 複合芸術会議とは:石倉敏明
1, 「Cosmo Eggs | 宇宙の卵」報告
1-1, 概要とスタディツアー:唐澤太輔
1-2, コメント:石倉敏明、服部浩之、日比野桃子
2, 報告1「ミスリード」田村友一郎
3, 報告2「あまのじゃくによる複合芸術の今後」日比野桃子
4, 報告3「音風景との協奏」宮本一行
5, 報告4「MAT, Nagoyaの実践」青田真也、吉田有里
6, 総合討論「「共異体」的視座をめぐって」