滞在制作『習慣のとりこ』をつくる

展覧会『習慣のとりこ-見つめ、再生、指しゃぶり』オープニングトーク

[形式]
トーク/レクチャー
[日程]
2016年8月26日(金)18:30〜20:00
[拠点]
BIYONG POINTおよび秋田ケーブルテレビ(CNA)エントランス
[概要]
展覧会 岩井優「習慣のとりこ ー見つめ、再生、指しゃぶり」のオープニングトーク。今回の滞在制作では、8mmフィルムやビデオなど、現在では媒体の変化によって見られる機会の減ったホームビデオのリサーチをきっかけとして、市井の人々の暮らしや祭りなど文化的慣習の変化から地方都市の変遷を眺めてみようとしています。また、本展覧会はアートマネジメント人材育成事業として行われます。そのため、アーティストの活動に興味を持つ地域住民と滞在制作のプロセスを協働するだけでなく、作品の内容などに関してもアーティストと参加者が話し合い相互に影響を与え合っていくことを重視しています。これらの試みを経て、どのような展覧会が形作られるか、どうぞご期待ください。
岩井優(美術家)、本プロジェクト受講生、司会:慶野結香(秋田公立美術大学)

 

レビュー

オープニングトークには大勢の方にお越しいただき、岩井さんによるギャラリー内の作品についてのお話も伺うことができました。
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トークのなかで印象的だったのは、岩井さんの作品には ①ひとりで黙々と試みる、実験してみる(《Galaxy Wash》やベルリンでの《路上のコスメトロジー》といった作品) ②みんなでなにかをしてみる(《ダンシング・クレンジング》のシリーズや、ジョージアでの《100匹の魚(または愉悦のあとさき)》といった試み)という二方向があるということ。
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今回の秋田での作品は、岩井さんが収集したホームビデオを、制作スタジオとしていたギャラリー内で一人で黙々と見る(並行して「お茶っこ」と呼んでいた受講生=参加者のミーティングでも何本かみましたね)→ギャラリー内で定期的に行った「お茶っこ」でみんなで考えたり、スイカ割りなどをやってみたりする、といった①と②のサイクルを繰り返して作られたものであるということ。人材育成事業という状況をうまく利用した滞在制作になっていたのだなーと思いました。

 

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