JavaScript文法6
■JavaScript の式、演算子
●式
定数、変数、演算子を組み合わせたものです。
代入する式 (例)a = 1
計算式
算術式 結果は、数字
文字式 結果は、文字列(例:"ポケモン")
論理式 結果は、trueまたはfalse
条件式
条件によって2つのうちのどちらか1つの値をとる式です。
[文法]
(条件)? val1 : val2
ここで、val1,val2は数値、文字列、論理値のいずれかです。
もし、条件がtrueのときは、式の値はval1になり、falseのときはval2
になる。
(例)
age = 22
person = (age >= 20 ) ? "成人" : "未成年"
この結果は、
personに"成人" が代入されます。
●代入演算子
右辺で計算されてある値を左辺に代入するものです。
例えば、x = y は、xにyを代入するということです。
(xとyが等しいいう意味ではない)
x += y x = x + y
x -= y x = x - y
x *= y x = x * y
x /= y x = x / y
x %= y x = x % y
●算術演算子
標準的な算術演算子は、
+(加算)
-(減算)
*(乗算)
/(除算)
□剰余(%)
[文法]
x % y
xをyで割ったときも余りを返します。
(例)
a = 15 % 10
の結果は、a = 5
□増分(++)
[文法]
x++ または ++x
x++ : 1つ増やす前の値を返します。
++x : 1つ増加した値を返します。
(例)
x = 1
y = x++
この場合、yには1が代入されて、その後にxは2になります。
(つまり、結果は、 x = 2, y = 1です。)
x = 1
y = ++x
この場合、まずxは2となり、yには2が代入されます。
(つまり、結果は、 x = 2, y = 2です。)
□減分(--)
[文法]
x-- または --x
x-- : 1つ減らす前の値を返します。
--x : 1つ減少した値を返します。
□符号反転(-)
x = -x
x の符号を反転させます。
●論理演算子
論理演算子は、オペランドに論理値をとります。結果も論理値です。
論理値とは、trueとfalseのことです。
□And(&&)
expr1とexpr2は、論理式または論理値です。
expr1,expr2の両方がtrueのとき、結果がtrue。それ以外は、false。
[文法]
expr1 && expr2
(例)
x = "male"
y = "Tokyo"
isOK = ( x == "male" ) && ( y == "Tokyo" )
この場合、isOKは、trueになります。
□Or(||)
expr1とexpr2は、論理式または論理値です。
expr1,expr2の両方がfalseのとき、結果がfalse。それ以外は、true。
[文法]
expr1 || expr2
(例)
x = "male"
y = "Tokyo"
isOK = ( x == "male" ) || ( y == "Tokyo" )
この場合、isOKは、trueになります。
□Not(!)
否定演算子です。オペランドexprの値を否定し、逆にします。もし、exprがtrue
ならば結果はfalseに、exprがfalseならば結果はtrueです。
[文法]
!expr
(例)
x = "female"
isOK = !( x == "male" )
この場合、isOKは、trueになります。
●比較演算子(==,>,>=,<,<=,!= )
比較演算子は、そのオペランドを比較し、その結果がtrueかfalseかによって、
論理値を返します。オペランドは、数字でも文字列でもかまいません。文字列を使用した
場合、その比較演算は辞書に出てくる語の順番に基づきます。
等しい(==) 2つのオペランドが等しい場合true
不等(!=) 2つのオペランドが等しくない場合true
大きい(>) 左のオペランドが右より大きい場合true
等しいか大きい(>=) 左のオペランドが右より大きいか等しい場合true
小きい(<) 左のオペランドが右より小さい場合true
等しいか大きい(<=) 左のオペランドが右より小さいか等しい場合true
●ビット演算子
ANDビット演算子 (&)
ORビット演算子 (|)
XORビット演算子 (^)
(例)
x = 15^7
このとき,x=8
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