小杉栄次郎(2015)

小杉栄次郎(2015)

景観デザイン専攻/建築、都市設計

これまでの活動の概要を教えてください。

私は大学の建築学科を卒業後、建築家・磯崎新さんのもとで建築設計の仕事を学びました。10年ほど努めた後に自分の設計事務所を立ち上げ設計活動を続け、秋美の開学から大学教員としてのキャリアをスタートさせました。磯崎アトリエでは国内外のプロジェクトを通して、様々な文化や歴史に触れることができました。自分の設計事務所を立ち上げてからは、20世紀的な「機能」や「フォルム」といった問題だけではなく、「地域性」や「素材」に着目し設計活動をするようになりました。最近では、日本の伝統的建築素材である「木」、「木造建築」の可能性を模索しています。最新の技術とデザインをどのように結びつけて、未来に残す建築をつくるか。このテーマを大学で引き続き研究していく予定です。

どんな教育がしたいですか?

建築教育は本来、社会的事象を広範囲に捉えることが求められます。その上で現在の状況を考察し、未来の姿を創造することが大事だと私は思っています。そのためには複雑に絡まった事柄を丁寧にひも解き、深く思考する時間も必要です。しかし、現在の建築教育は資格取得のためのカリキュラムが圧倒的なボリュームとなっており、社会や地域にかかわる問題をじっくりと調査し深く考えることに時間を割くことが難しくなっているようです。本学の景観デザイン専攻では、そうした社会や地域の問題に対して学生が向き合う時間をしっかり設けて、自らが見つけた課題を乗り越える力をつけ、持続可能なまちづくりに関わることができる人間を育てたいと考えています。

秋田公立美術大学のオススメポイントを教えてください。

秋美は地域に好意的に受け入れられている大学で、専攻の授業でも地域と関わりながら取組むものが多くあります。地域のリアルな声を参考にしながら、地域の問題と向き合い、未来の街を提案するという実践的な授業を経験することができます。また、全学生数に対する教員の人数が多く、きめ細かな教育を受けることができるというのも、オススメポイントの一つです。

受験生にメッセージをお願いします。

今の街の風景を当たり前だと思い込んでいる人が多くいますが、そうではありません。街の様子は20年もすれば、良くも悪くも大きく変わりますし、変えることができます。現状を諦めの気持ちで受け入れるのではなく、その街らしさとは何かを考えて未来をつくる、そういう意欲のある受験生に是非来てほしいです。