吉田真也(2015)

吉田真也(2015)

ビジュアルアーツ専攻4年

映像だけで語りたい!

 高校の頃は全く美術とかやってなくて、スポーツばっかりで。美大に行くつもりもなかったんですけど、勉強もしてなくて、親に絵が好きだし美大行ったらって言われてたのがきっかけです。映画も好きだったし。 
「沈黙」は大阪のコンペで受賞(ISCA国内映像コンテンツ部門ノミネート作品)したもので、映像自体は結構短時間で創りましたね。好きな映画監督は、この作品に限って言うと、ロシアのセルゲイ・エイゼンシュティンとアンドレイ・タルコフスキーの影響もあると思います。
 僕は映像で語れるってずっと思っていて、言葉とか映画とか台詞とかいろいろあるけれど、映像で語らせたいなっていうのがとあって、なるべく台詞みたいなものを映像に託したいとずっと考えていて、この作品に限らずそう思って創ってますね。「沈黙」は全てちゃんと仕上げた初めての作品で、重いって言われちゃったんですけど、「孤独死」がテーマの作品です。孤独死とか死って重いかもしれないけど普遍的なものでもあるし、全員に言えることであるし、それはそれでそういうテーマに取り組めばいいのかなと思っています。
なんで孤独死なのかは、僕のおばあちゃんが僕が産まれた時からASLっていう病気で寝たきりで。死ぬ時まで1階で暮らしていて、僕は2階で暮らしてて、約5年間でおばあちゃんの部屋に行ったのは10回もなくて、そんなに関わってもいないし、亡くなった時もショックとかなくて、そういう自分に対する残念な気持ちっていうのが、今に繋がったのかなとは思います。
 映像をやっていく上で場所については特に意識してないですね。むしろ、僕は秋田にいるのが嫌で、ずっと出たいと思っていて、でも作品を創り始めてだんだん秋田の魅力に飲み込まれていったというか、もっとここでやれることがあるなって思い始めています。秋田も自殺や空き家が多いし、空き家を使って何かできないかなと思っていて、それは秋田でしかできないことなのかなとは思います。「無くなる」っていうのが、どこか自分のテーマなのかもしれないですね。暗いですね……。
 僕は就職はしません。進学しようと思っています。あんまり考えていないんですけど、芸大の映像とか考えてました。秋田を出る前に空き家をテーマになにかしたくて。劇映画とドキュメンタリーの境目というのが、僕の特徴だとは思っていて、そういうのをもう一つかっちりと空き家の作品でやってみたいなって思っています。

「無くなる」がテーマ

吉田君の映像作品『沈黙』はYOUTUBEで配信中。
『秋田公立美術大学 沈黙』で検索してみてください。