野呂祐人(2015)

野呂祐人(2015)

プログラミングがしたい!

 2浪したんですけど、高校生の頃は美術大学でなく普通の大学に行こうと思っていました。親が教師だったんで、何も考えず教育学部に行こうとしたんですけど、勉強が全然苦手っていうか、嫌いで。それで新設で全然違うことやりたいって思い立って、秋美が新設というところに惹かれて、新しいことを創っていけるんじゃないかなと思ってここに来ました。
 これはガラスの中に猫草を入れて、猫草がする呼吸と光合成で酸素が増減して、ここに数値と粒子が目に見えて表現される作品です。粒子はプログラミングで判断していて、数値が増えた分だけ粒子が増えるようになっています。
 もともと植物と機械っていうテーマだったんですけど、一度課題で植物をモチーフとしてでなく現象としても取り入れられないかと思って、調べていくうちに光合成に行き着きました。アーツ&ルーツはルーツを探るって部分があるんですけど、僕の場合はいきなり飛んじゃって「そもそも太陽じゃん」ってなってしまって。それでまずは太陽のことを考えるようになりました。大学入る前に原発の事故もあったりして、もう一度太陽のことを考えなきゃいけないのかなということもなんとなく思っていて、それで光合成という現象を表現に繋げるっていう作品にしました。
 僕はずっと文系でした。メディアアートの最新の部分だけではなく、ローテクな部分も好きなんです。最新技術ではない部分に興味があります。だから秋田の環境は合ってるのかもしれないです。プログラミング以外にも、わらを編んだりもしてて。まだ漠然としているんですけど、その中にプログラムみたいな要素が入ってくると、ハイテクとローテクがあいまるというか、そういうのを、秋田にいるうちにやってみたいなと思っています。アーツ&ルーツは直接自分から作品を作るんじゃなくて外に求める性質があるので、プロジェクトを踏まえて作品を作ることになっています。僕は猫草の「光合成プロジェクト」で彼女は脇毛の「ムダ毛プロジェクト」(笑)。二人ともわさわさ系という感じですね。
 以前は徹夜でひたすら変な藁のでっかい人形を作ったりもしました。2mくらいの。金沢の彫刻祭に出さないかってなって、彫刻の中に藁とかあればいいかなって思って。大学のハロウィンでも藁で鹿島様を作って、コスプレをしました。中にパーカーが入っていて、パーカーに藁を縫い付けたんですけど、めっちゃ藁落ちて……。後輩が掃除してくれて「野呂さんもう歩かないでください」って……。進路的には進学です。第一志望は岐阜のIAMASで、それかここの院かな、と考えています。

ハイテク、ローテク、わさわさ系