山本はるひ(2015)

山本はるひ(2015)

アーツ&ルーツ専攻2年/「あるいて、つないで、みちになる」「私の病める舞姫」参加

一年間で一番印象的だった出来事は何ですか?

「あるいて、つないで、みちになる」
秋田公立美術大学、東北芸術工科大学、京都造形芸術大学、東京藝術大学、立命館大学の大学生8名で、環境省が選定した700㎞の東北沿岸にあるトレイルコース「みちのく潮風トレイル」を24日間かけて歩きました。福島県を出発する北上チームと、青森県を出発する南下チームに分かれ、距離はそれぞれ350㎞。私は北上チームになりました。被災地を歩きながら、その土地に住む方に毎日お話を聞き文章にお越し、毎日記事を書きました。「私の『病める舞姫』」舞踊家の土方巽の「病める舞姫」を基にした舞台です。「あるいて、つないで、みちになる」が終わった後、体を自由に動かせるようになりたい、と思いました。身体性のある経験と知識を積みたくて、見つけた出演者の募集に応募しました。『病める舞姫』は土方巽自身の記憶や体験を基にして書かれた自伝的舞踏譜です。その構造を取出し、出演者それぞれの記憶や体験を基にした文章を書き、読み上げ、パフォーマンスを行いました。形の無い「ふるさと」のこと。誰かのふるさとの秋田のこと。その秋田の亡霊のこと。祈るという事。様々な要素の中で冷静に「立つ」ことを理解した舞台でした。

自分の中で、変化はありましたか?

演習や講義で出来る勉強や経験は、4年間で学ぶことの一部にすぎないと気がつきました。大学が全てではない。また「美術」という枠の中だけで活動し、考えても何も広がらない。やりたいことは自分で探し、掴んでやればいい。勉強したいことは自分で勉強ができます。行動をおこせば、予想以上に周知から反応があり、自然に人との縁に繋がることを知った1年でした。

今後挑戦してみたことを教えてください。

最近「仕事」と「アート」への考え方が変わり、どんな職に就くかより、どんな環境が自分に大切なのか考えています。どんな土地や人、モノとの間に、どんな自分を発生させたいのか。その「どんな」の部分が私はまだはっきりしていません。ですから、月並みですが今は様々な経験を積んで、まずは知る悦びを追求したいです。どんな経験でも、どこかできっと自分のためになります。今は自分のやりたいことをして、たくさん恥をかき、「どんな」の部分をきっと掴みます。