美術学部 美術学科
ビジュアルアーツ専攻
現代美術の新しい方向性を探り、様々な素材や媒体を通して現代的な表現を展開する
従来の素材や技法、表現形態にとらわれず、様々な媒体を使って現代的な作品を創ります。
専攻の概要
この専攻では、絵画、彫刻、テキスタイル、パフォーマンス、インスタレーション、メディアアート、イラストレーションなどの領域による美術作品を構成する基本的な要素との関係性を探り、作品制作の方法を捉え直します。そして、それらの多面的融合により、自由で新たな美術表現を探究します。
作品制作・研究においては、「作品の主題」と「表現の根拠=コンセプト」を表現するために最も相応しいと思われる手法と素材を選択します。各教員の専門分野に限定せず、様々な表現をビジュアルアーツ表現の複合的価値観の育成の機会と捉え、個人による指導ではなく多様な視点から集団で指導します。
この専攻が目指すのは「新たな表現領域」を創り出し、社会の中に新しい視点を持ち込むための美術表現です。既成概念にとらわれることなく社会的価値や判断、活動に問題意識を持ち、美術を通じて地域や世界と共有される新たな価値の創造に貢献することを求めています。
履修モデル
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専門科目の紹介
- 「ビジュアルアーツ演習1」・「表現根拠の考察」
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学生が日常生活や社会的動向等から「表現の根拠」となるテーマを設定し、プランニングとディスカッションをおこない、さまざまな表現メディアによる、表現の適正と作品化の可能性を考察する。
- 「ビジュアルアーツ演習2」・「表現手法の深化」
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立体造形、現代絵画、テキスタイル等の素材との結びつきが強い表現メディア、インスタレーション、メディアアート、パフォーマンス表現等の方法論を重視する表現メディア、それぞれの作品を制作し「表現の手法」とその効果を学ぶ。
- 「ビジュアルアーツ演習3」
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「表現の根拠」を基点に「表現の手法」を選択し作品を制作する方法により、複数の表現メディアを横断させた表現(インターメディア・アート)や、融合させた表現(ハイブリット・アート)による作品制作をおこなう。
取得可能な資格
- 中学校教諭一種免許状(美術)
- 高等学校教諭一種免許状(美術)
- 高等学校教諭一種免許状(工芸)
- 博物館学芸員
卒業後の進路
新しい芸術表現を模索し発信し、現代の芸術領域の多元性を理解し、多様な価値を交換・共有する視点を持って作品制作ができるアーティストを育成します。また、美術に特化した専門職業以外のいわゆる一般職(公務員や一般企業の社員)においても、専攻で培った専門性をいかせるように支援します。
具体的には、多様な分野のアーティスト(絵画、立体、ポップアート、メディアアート等)、美術系教育研究職(大学等)、学芸員、美術の教員、ギャラリスト、アートおよび観光関連のイベント企画者などが、進路として想定されます。
ビジュアルアーツ専攻教員紹介
専攻教員の作品例
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島屋 純晴「鋳ること」
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島屋 純晴「水の空」
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小田 英之「Head B」
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小田 英之「日のまるちゃん」
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小田 英之「ガブリエル・デストレとのその妹」と日のまるちゃん」
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小田 英之「考える人」
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岩井 成昭「100 hummings」
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岩井 成昭「耳と耳の間( ウエペケレによる魂の居場所)」
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岩井 成昭「Kiku Sadud Ruk」
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高嶺 格「発電する人々」
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高嶺 格「日本の近代美術・200Q」
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高嶺 格「Good House, Nice Body~いい家、よい体」
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長沢 桂一「浮遊する立体」
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長沢 桂一「Installation 2000」
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長沢 桂一「Untitled」
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大谷 有花「キミドリの部屋」2003年キャンバスに油彩 227 x 182 cm <VOCA2003奨励賞 受賞作品>
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大谷 有花「黒い本 -二匹の黒豹-」2009年キャンバスに油彩 73 x 91 cm <第2回 絹谷幸二賞 受賞対象作品>
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大谷 有花「ウサギねずみの対話 Ver.44」2011年 キャンバスに油彩 130 x 162 cm
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阿部由布子(メディアアート)×芝山昌也(彫刻)「MASUtorix」2010
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阿部由布子(メディアアート)×長沢桂一(テキスタイル)「ホコリほこり」2011
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阿部由布子(メディアアート)「IN_MEMORIAM_3.11」2012