美術学部 美術学科

景観デザイン専攻

 美しい街並や風景のデザインを通して、快適さとにぎわいにあふれたまちづくりを企画・提案する

 まちづくりにおける課題を自ら発見し、ワークショップなどの演習を通して地域社会での実践力を養うことで、新たな提案を行うための、知識と手法を学びます。

専攻の概要

 この専攻では、まちづくりに必要な、都市、ランドスケープ、プロダクト、建築、商品といった異なるスケールと着眼を、「景観デザイン」の視点で横断的に研究します。
具体的には、街路・交通施設・広場・公園・水辺等の公共空間(パブリックスペース)から、建造物・家屋・生活用品・特産品までの様々な人工物(プロダクト)とそれらの関係を研究対象とします。
授業では、景観デザイン論や多様なデザイン演習を通して、景観のための企画・提案・実践を可能とする知識と技術を学び、複眼的視野を持った総合的デザイナーとしての能力を身に付けます。
この専攻の目的は、地方風土、地域文化に裏打ちされた人間の営為を総じて「景観」として捉え、継続的な活力あるまちづくり、社会基盤づくりを通して、次世代につながる新たな社会資産を創出できる人材を育成することにあります。

履修モデル PDF

専門科目の紹介

景観デザイン論

 専攻の基盤となる専門理論科目である。われわれの住環境は、ヒト・モノ・シゼンの三者が調和する、歴史的に形成した総体としての「空間」である。そうした「空間」のありようを念頭に据えて、様々な事例を通して「景観デザインの持つ創作的な視界」について思考を深める。

都市デザイン論

 地域文化に根ざした美しく魅力的な風土景観の創出を目指し、「快適で満足感を生むまち」、「地域内外の人を惹き付け、心地よい落ち着きとにぎわいに溢れた美しいまち」を創り出すための実践的なデザインの理念と手法を学ぶ。

景観デザイン演習1・2・3

 まちづくりのための基礎知識と基本手法を、ランドスケープ、都市、建築、商品といった異なるスケールを横断的に扱いながら、景観のための企画・提案・実践を可能とする知識と技術を学ぶ。それぞれの専門性を養いつつ、多様な視点から創造できるデザイナーを目指す。演習1では、机上調査とフィールドワークから地域ならではの特徴や課題を浮かび上がらせ、まちづくりの「基本構想」としてまとめる。演習2ではそれを引き継ぎ具体的な設計・デザインへと発展させて基本計画書を作成する。演習3では、それまでに学んだ手法を通して、学生が自ら対象敷地を選定し、基本構想を立案する。

取得可能な資格

  • 中学校教諭一種免許状(美術)
  • 高等学校教諭一種免許状(美術)
  • 高等学校教諭一種免許状(工芸)
  • 博物館学芸員

卒業後の進路

 各種デザインのスキルを持ち、新たなデザインを生み出したり、地域の活性化に寄与したりすることのできるデザイナー、現代の芸術領域の多元性を理解し、多様な価値を交換・共有する視点を持ちながら活動する総合的デザイナーを育成します。また、美術に特化した専門職業以外のいわゆる一般職(公務員や一般企業の社員)においても、専攻で培った専門性をいかせるように支援します。
具体的には、まちづくりに関わる公務員、TMO(タウンマネージメントオーガナイザー)、ランドスケープアーキテクト、都市プランナー、プロダクトマネジャー、学芸員、イベントプロデューサー、美術の教員などが、進路として想定されます。

景観デザイン専攻教員紹介

専攻教員の作品例

  • 渡邉 有一秋田の土産品研究・ペンダント花器(杢目銅制作:千貝弘)

  • 渡邉 有一商品企画・セミオーダー家具 ICX( デザイン: 苧阪崇二)

  • 渡邉 有一地域活性化研究・「水花火」のあがる海岸(スケッチ:坂本牧葉)

  • 渡邉 有一木工家具「C2」カタログ

  • 渡邉 有一*鎌倉彫の試作

  • 渡邉 有一共著「デザインコンサルタント」

  • 小杉 栄次郎「都市木造の実践」
    (木造5階建て集合住宅photo:浅川敏)

  • 小杉 栄次郎「都市木造による景観デザインの研究」
    (都市モンタージュ製作:NPO法人 Team Timberize)

  • 山内 貴博一.原 都市風景
    自体験からの四つの街での記憶に残るエレメントの考察とそのモデル化

  • 山内 貴博二.現 都市風景
    現在の白山から芸大までの都市空間における「抜け」空間の考察とそのモデル化

  • 山内 貴博三.住 都市風景
    都市の風景をつくり出すエレメントである住宅のあり方の提案

  • 菅原 香織「スギラボ」

  • 菅原 香織「天杉シート」

  • 菅原 香織「杉まちかざり」